用語集

製造業用語集(A〜Z)

A

 

ABC Activity Based Costingの略。

原価計算の手法の一つであり、間接費を適切に管理するため、各工程に要した時間や作業回数を調べ、より正確に原価計算を行うための計算方法。

「活動基準原価計算」とも言う。

ABC分析 在庫管理手法の一つであり、売上高・コスト・在庫など多くの指標の中から重視するポイントを決め、重要度をABCにランク付けし、優先度を決めて管理するための分析方法。

「重点分析」とも言う。

ABM Activity Based Managementの略。

ABC分析情報をもとに、業務の改善に結びつけ、利益の改善を目指していく手法。

「活動基準管理」とも言う。

ANSI American National Standard Instituteの略。

アメリカの工業製品などの規格の標準化を行なっている非営利団体。

認定された規格は、米国国家規格(ANSI規格)とされる。

「米国国家規格協会」とも言う。

ASSY assemblyの略。

組立工程や、組立ユニットのこと。

B

 

BOM Bill Of Materialsの略。

製品と組立品、組立品と部品、部品と原材料といった部品やユニットを管理するために使われる品目の関連を示した一覧表。

「部品表」「B/M」とも言う。

C

 

CAD Computer Aided Designの略。

コンピュータを利用した設計や製図を行うツール。

「コンピューター支援設計」とも言う。

CAE Computer Aided Engineeringの略。

コンピュータを利用し、従来行われていた試作品によるテストや実験をコンピュータ上でシミュレーションし分析する工学支援システム。

CALS Commerce At Light Speedの略。

継続的な調達と設計、生産、販売などの一連の業務プロセスを一元管理し、コストの削減、生産性の向上などを図る取り組みや、その情報管理システムのこと。

「生産・調達・運用支援統合システム」とも言う。

CAM Computer Aided Manufacturingの略。

製品の製造を行うために、CADで作成されたデータをもとに、工程設計や加工用のNCプログラム作成などの生産準備全般をコンピュータ上で行うためのシステム。

「コンピュータ支援製造」とも言う。

CM Corrective Maintenanceの略。

故障が発生した設備や機器、製品、システムを改造修正し、保全しやすくすること。

COPQ Cost Of Poor Qualityの略。

低品質や品質不良、欠陥、エラーによって生じる無駄なコストのこと。

CP Process Capability indexの略。

工程能力指数のこと。

CPC Collaborative Product Commerceの略。

製品の開発、設計、製造、導入、サポートに関する全てのサイクルにERP、SCM、CRMなどのシステムを連携させ、インターネットを利用した電子商取引を推進する基盤を整備すること。

CPFR Collaborative Planning Forecasting Replenishmentの略。

製造業と、小売事業者が協力し、売上状況などの情報をシェアし、需要予測をもとに今後の製造販売計画を立て、的確に在庫商品を補充する手法

CRM Customer Relationship Managementの略。

顧客のあらゆる情報を収集、分析し、一元管理することにより最適で効率的な対応を実現し、自社の商品やサービスの競争力や顧客維持を高めるマーケティング手法。

顧客関係管理とも言う。

CRP Capacity Requirements Planningの略。

需要予測をもとに発注計画を行なうMRPで計画された各品目を工程に展開し、各工程がいつどれだけの作業を遂行すべきか負荷と能力のバランスを調整し計画する生産管理の手法。

能力所要量計画とも言う。

CRP発注方式 店舗における実販売データと店頭在庫量をもとに、メーカーが必要在庫を予測した補充量を自動的に発注する方式。

連続的補充方式とも言う。

CT Cycle Timeの略。

1つの製品を生産するのに要する時間のこと。

E

 

EC Electronic Commerceの略。

インターネット上での製品の売買や決済、サービスの契約などを行う電子商取引。

BtoC ECは消費者向け取り引き、BtoB ECは企業向け取り引きを指しています。

ECR Effective Consumer Responseの略。

消費者に効率的に対応するために、メーカー・卸業者・小売業者が連携して流通システム全体を効率化すること。

効率的消費者対応とも言う。

eCRM インターネットでのWebサイトや広告、キャンペーンなどの流入経路を利用し、企業と顧客との関係性を強化するマーケティング手法。

電子顧客関係管理とも言う。

EDI Electronic Data Interchangeの略。

企業間の商取引を通信回線を介してコンピュータ間でデータの交換をすること。

ERP Enterprize Resource Planningの略。

企業の経営資源を有効活用すべく、効率的に計画、管理し、効率化を図る経営手法。

これを統合的に、一元的に管理するソフトウェアをERPパッケージと呼んでいる。

企業資源計画とも言う。

 

I

 

ISMS Information Security Management Systemの略。

組織における情報の機密性・完全性・可用性を管理する情報セキュリティ管理のこと。

情報セキュリティマネジメントシステムとも言う。

 

J

 

JNX Japanese Automotive Network EXchangeの略。

日本の自動車産業の企業間の商取引に関する共通ネットワークの基盤。

 

M

 

MRP Material Requirement Programの略。

製造業などの生産管理手法の一つであり、生産計画に基いて部品表や在庫情報などから生産に必要な部材の量と時期を計画すること。

資材所要量計画とも言う。

 

P

 

PDCA Plan Do Check Actionの略。

Plan(計画)Do(実行)Check(評価)Action(改善)の循環を継続的に行っていくことで仕事を円滑に回すための手法。

マネジメントサイクルとも言う。

PDM Product Data Managementの略。

製品の企画や設計、製造の各工程に関するCADなどの製品データや、BOM(部品表)などの設計技術などの情報を一元的に管理する製品情報管理システムのこと。

製品情報管理とも言う。

PLM Product Lifecycle Managementの略。

企画、開発、設計、生産準備、生産技術、生産、調達、物流、販売、保守製品などの全ての製品ライフサイクルの業務を共有し管理する情報の一元管理の手法。

製品ライフサイクル管理とも言う。

 

Q

 

QMS Quality Management Systemの略。

製品や提供するサービスの品質を管理・監督するシステムのこと。

QR Quick Responseの略。

製品の原材料・部品の調達から、製造、在庫管理、配送、販売、消費までの一連の流れにおいて、情報を共有し、迅速に商品を製造、供給しようという経営手法。

 

S

 

SCM Supply Chain Managementの略。

原材料が調達されてから製造し、商品が消費者に渡るまでの生産・流通プロセスのこと。

また、複数の企業間で共有し、経営成果を高めるための手法でもある。

供給連鎖管理とも言う。

SCOR Supply Chain Operations Referenceの略。

部門や企業間でのSCMを実現するため、業種を超えて相互運用できるように共通のフレームワークとして作られた、サプライチェーンのオペレーションに関するプロセスリファレンスモデルのこと

サプライチェーン活動参照モデルとも言う。

SFA Sales Force Automationの略。

生産性の向上を目的に、顧客情報や商談の進捗状況とその結果を情報一元管理し、効率的に売上へと結び付けるために営業部門を支援する管理システムのこと。

営業支援システムとも言う。

 

U

 

UN/EDIFACT United Nations for EDI for Administration Commerce and Transportationの略。

EDIの国際標準であり、行政、商業および運輸に関する電子データ交換のための国連規則集のこと。

 

V

 

VMI Vendor Managed Inventoryの略。

在庫情報や出荷、販売情報を納入業者であるベンダーと共有し、ベンダー側が在庫の管理や補充をすること。

納入業者在庫管理方式とも言う。

 

W

 

WebEDI Web based EDIの略。

企業間の電子商取引を実現するための手法であり、インターネットを利用して、受発注や納品書、請求書などの企業間取引を行うこと。

 

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